メインスタッフ: 2011年11月アーカイブ

早くも「太郎寄席」第2回でおますねん。

さて、第2回は桂春蝶はんが主役でおました。

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40代から上のお方やったら、お父上の二代目春蝶さんをよくご存じやったかもしれません。よう、テレビにも出てはりました。今日の春蝶はんは、その息子はんの三代目でおます。三代目の高校時代にお父上が亡くなって、それから落語の世界に入りはったのやそうな。ちょっと前までは春菜というてはったのが、おととし、めでたく三代目を襲名しはりました。

ふつう、三代目いうたら二代目のお弟子さんとか、そのお弟子筋でおますのやけど、三代目春蝶はんは、二代目が亡くなってからこの世界に入りはったので、お師匠さんは二代目と同じく、春團治師匠でおます。そやさかい、春團治門下には、春蝶さんが二代目と三代目と二人おられるという、ちょっと破格なことになっておりますねん。

さて、今日は三代目のお弟子さんの紋四郎はんが前座をつとめはりました。

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お師匠はんの三代目春蝶はんもええ声やけど、そのせいでおまっしゃろか、紋四郎はんもええ声でおます。堂々として先が楽しみでおますな。阪大中退という、変わり種でおます。お題は「平林」でおました。

二番手は、前回の主役をつとめていただいた桂文三さんでおます。

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古い寄席の形式やと、前座の次に出るのは「二つ目」というてあまり格が高くないのやけど、この落語会は勉強会でもあるよって、そういう順番は関係おませんねん。ぜいたくな会でおます。

文三さんは十八番のひとつ「崇徳院」でおました。高津神社で生まれた恋でみなが右往左往するっちゅう、きれいなお話でおます。文三さんの「崇徳院」はまた、聴きごたえがおますのや。

ほんで、中トリにいよいよ春蝶はんのご登場でおます。いきなり「崇徳院」みたいな大きなネタが出てきたさかい、今日はいったいどないなるやろと思っておりましたら、なんとまあ春蝶はんは「地獄八景亡者戯」(じごくばっけいもうじゃのたわむれ)でおました。

春蝶+太郎.jpg

これは、上方落語の中でも一番の大ネタのひとつでおます。戦前でほとんど絶えておったものを、桂米朝師匠が掘り起こして、今の形に仕上げはったのやそうな。サバにあたって死んだ男があの世へいって、生前のお仲間と合流して三途の川を渡って閻魔さんの前へ出るという、しまいまでやったら1時間や1時間半はかかるという大きなネタでおます。

今日はもちろん、はじめの方だけでおましたのやけど、時事ネタをようけ入れられる噺でもおまして、春蝶はんのくすぐりはほんまに面白いもんでおました。古典でもあり、新作でもあるようなところが、この噺の面白いところでおますな。なかなか聴ける噺やないさかい、今日のお客様はお得でおましたで。わての「太郎寄席」では、こういう試みをこれからもドンドンやって欲しおますな。

さて、中入りの後は林家花丸はんでおます。文三さんと同期の、実に巧みなお方でおます。なんとも言えん大人の男の色気があって、お姉さまがたにえらい人気があるのやそうな。

林家花丸.jpg

今日の花丸はんのネタは「あくび指南」でおました。これまた変わったネタでおますな。こういう、なんかしらん、つかみどころのないようなところが花丸はんの持ち味でおまっしゃろかなあ。

ほんで、トリでもういちど春蝶はんでおます。今度は「八五郎出世」というお芝居ネタでおました。八五郎がお殿さんに招かれてお酒を飲む場面、今日のお客さんもシン、として春蝶はんのしぐさに観入ってはりました。

ふつう、高座へ上がる噺家さんというのは着流しに羽織という姿でおますのやけど、春蝶はんはいつも、袴を着けておられますのやな。ほんで、今日のトリのときの袴は、なんでも藤山寛美はんの形見分けの品なそうな。まだこれまでにいっぺんしか穿いたことがなかったのやけど、この道頓堀Zazaのある中座といえば寛美さんの舞台やということで、今日はわざわざ出して来やはったのやそうな。ええお話でおます。

こないなわけで「くいだおれ太郎の 道頓堀 太郎寄席」、まだ始まったばかりやけど、中身の濃い会になっておりますねん。あとは、もうちょっとお客さん、来てほしおますな。まだ赤字でちょっとしんどいのでおますけど、がんばって続けてゆきますさかい、みなさん、どうぞごひいきにお願いいたします。

こないして、わても受付に座っておりまっせ。

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