今年もまた、伴ピーアールの伴さんから電話かかってきましてん。今年も中之島でビーチバレーの大会、やるのやそうな。去年はええお天気で、道頓堀から船で行かせてもろうて、楽しませてもらいましたなあ。
「太郎ちゃん、こないだの記者会見で、西堀さんと浅尾さんが、太郎さんが応援に来てくれたらいいな、いうて言うてはったで」
わて、目がハートになりましてん。
そやそや、去年いただいた色紙は大事に仕舞うてあるな。わて、腕時計ももろたんや。出してきて、はめていかなあきまへんな。ああ、わて、なんやぼおっとしてきましたで。
大事な選手のみなさんがいてはるのやさかい、用心せなあきませんな。わてもちゃんと検査してもらいまひょ。ほんで、主治医のセンセイに診てもらいましてん。スポーツ医学の先生で、有名な選手の主治医もしてはるそうやから、センセイに診てもろといたら安心でっせ。
「せんせ、わて、なんやぼおっとしてますねんけど、大丈夫でっしゃろか」
「・・・あんたのは、のぼせとるだけや」
なんのこっちゃあらしまへんな。ともかく、これでわては大丈夫いうことやけど、用心は用心や。手洗い、うがい、ほんでばっちりマスクもつけて、応援に行きましてん。そういえば、わての今年の初仕事は『感染列島』いう映画の試写会でしたな。あのときに、バッチリ、防護服の着方も覚えたさかい、わてもなれてまっせ!
同じ中之島やけど、去年は天満橋の方で、今年はずっと川下の玉江橋の方ですな。美術館のおとなりや。えらい広い会場ですな。観客席もりっぱや。へえ、伴さんとこが砂入れてはるから、外国の人は「バン・ビーチ」いうて呼んではるのやそうな。ええ砂やそうですな。
試合は、西堀・浅尾組が先に点とって始まりましてん。ええ調子ですな。このまま行きなはれや、いうて思うてたら、あれれ、とんとんと点とられてしもた。西堀はん、去年はもうちょっと力強い感じがしたのやけどなあ。
結局、お二人負けてしまいましてん。残念ですなあ。やっぱり世界のカベは厚いんなあ。え、この相手のチームは優勝候補やて。そら、手強いはずですな。
試合が終わったあとに、お二人と写真撮らしてもらうことになってましてんけど、二人とも、しょんぼりしてはって、何や申し訳おまへんでしたなあ。
今年もあとで、事務局の偉いおかたから時計もらいましてん。大会のスタッフの人がみんなつけてはって、ええなあ、と思うてたのやけど、売り場で売ってなかったもんでっせ。
こら、宝もんや。
お日さんの下で、砂の上でスポーツ観る、いうのは、なんやわくわくしてええもんですなあ。いっぺんに夏の気分になりましてん。日本の選手のみなさん、この次も頑張っておくなはれや!!