メインスタッフ: 2008年9月アーカイブ

 こないだのUSJはんでのお披露目のとき、わて、女将さんにこない 言われましてん。

 「あんた、『料理検定』って知ってますか」

 「へえ、なんでっしゃろ」

 「こんど、辻調理師学校さんがはじめはった、料理の試験ですねんけ ど、あんた、USJはんに丁稚に入る前に、これ受けときなはれ」

 「女将さん、わて試験なんて受けたことあらしませんねんけど」

 「なんぼなんでも、手ぶらで丁稚入り、いうのは失礼でっせ。なんぞ 免状でも持っていかな、あんた、笑われまっせ」

 「わて、たけやき教室の免状ならおまっせ」

 「あきません。うちとこはたこ焼きだけの商いやおまへん。あんた年 がら年中うちのショーウィンドーの前におったのやから、うちが和洋中 華、なんでもやってたのはようわかってまっしゃろ。ええから、くいだ おれ学校の卒業免状のかわりに受けときなはれ」0929_01.jpg0929_033.jpg

こないなわけで、わて、今日の「料理検定」受けることになりまして ん。

 そら、わても長年食べ物屋の看板人形やってたのやさかい、こんな ん、軽い、軽い。

 とはいうものの、ちょっと心配になってこっそり試験問題集見てみた ら、これがまたけっこう難しおますねん。わての知らんことも、ようけ 書いてありますわ。

 いやあ、えらいこっちゃ。そやから、わて、旅先でべんきょうしまし てん。ほんで今日は、準備万端、試験なんてどんとこいや、いう気持ち になって来ましてんけど、いざこうやって試験会場へ来てみたら、やっ ぱりちょっと不安になってきましてん。

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 試験がはじまるまでまだちょっと間があるさかい、わて、いっしょけ んめい机に向かってさいごの追い込み勉強してましてんけど、なんや、 ようけ読むところがあって、わて、勉強したのやらせんのやら、わかっ たのやらわからんかったのやら、ようわからんようになってしもた。

 そない言うてる間に、試験がはじまってしもて、わて、ドキドキでし てん。

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まわりに座ってはるみなさんは、えらい調子よう進んではるし、 わて、なんや、なさけない気持ちになってきましてん。


ほんでも、わても男やさかい、しまいまで、ちゃんと答え書きました で。採点して、結果が出るのはひと月以上先や、いうことやけど、受 かっとったらええなあ。

 わて、生まれて初めて、「試験がすんだ気分」いうのんと、「合格発 表待つ気分」、いうのんを味わってますねん。ほんま言うたら、あんま り味わいとうもないんやけど・・・







わて、USJで世界のエンターテインメントを
学ぶために10月から丁稚奉公しますねん。

わて、今日は朝からキンチョウしてましてん。今日は大事な発表する日やさかい。
実はわて、10月ひと月、大阪のユニバーサル・スタジオへ丁稚に入ることになりましてん。なんでやいうたら、わて、世界のあちこちを旅してるうちに、外国のエンターテイメント、いうのんにびっくりしましてん。
そもそもわては、子供たちを楽しませるために、街行くお方々を楽しませるために、いうて先代が作ってくれはったのや。そやから、わても人様を楽しませる、いうことについては、まあまあ自信もっていたのやけど、外国へ行ってみたら、わてなんかまだまだや、いうことがよぉわかりましてん。
 ほんで思い出したのが、わての自伝「くいだおれ太郎のつぶやき」(マガジンハウス)で、浜村淳せんせいが「『USJ』ならおもしろいと思いますね。大阪のエンターテイメントの聖地である場所に、道頓堀出身の太郎がデーンとあったらどうでしょう。ええんちゃいますか?」いうて、書いてくれてはったことです。
ほんで、わて、さっそくUSJはんとこ訪ねていったのです。
ほたら、「ほな、いっぺんやってみなはれ」いうて言うてもろて、わて、ひと月丁稚に入ることになりましてん。
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今日はその記者発表やから、わて朝からキンチョウして、早よ目がさめてしもて、えらいカミナリ鳴って、大雨や。わて、このごろキンチョウしたら出囃子がわりに大雨降らしてしまいますねん。
そやけど、晴れ男のわてのことやから、ちゃあんとお昼には雨もあがって、晴れ間も出てきましたで。出番はお昼の2時前や。いきなりパレードでっせ。わて、パレードの先頭のクルマに乗せてもろうて、ええ気分や。なんや、スターになったみたいな気分でしたわ。両側にお客はんがようけおって、わて、丁稚やのにこんなエライところおらさしてもろて、ええんやろか、とは思いながら、わて、嬉しぅて楽しぅて、ほっぺたがゆるみっぱなしでしてん。
 そのあと、記者会見やりましてん。
「セサミ・ストリート」のエルモはん、クッキーモンスターはん、それに「ピーナツ」のスヌーピーはんやチャーリーブラウンはんもいっしょや。戦後生まれのわてにとっては、テレビでしか見られへんかった、あこがれのアメリカのスターのみなさんばっかりでっせ! わて、これだけで感激や!
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今日のわての衣装もカッコエエ思いまへんか? 
ハロウィーンの仮装パレード、いうこっちゃから、仮装、いうたらやっぱり魔女やろ、思うて、この帽子とマント作ってもろうたんです。
わての紅白とアメリカの星をかけて、紅白の星を散らしてありますねん。
10月の本番のパレードでは、もっと凝ったもん着まっせ。
 ひとつ困ったのは、気がついたらわて、白い毛だらけでしてん。
スヌーピーはんにつけられたんや。マンガといっしょで、やんちゃなお犬さまでしたわ・・・




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8月14日

 楽屋のカーテンをくぐって出たら、えらい声援でしてん。
 司会の金剛地はん、えらいうまいこと盛り上げてくれはったなあ。
 8月14日、わて、いよいよ東京デビューですねん。今日も、わて、 
 DJ K-TARO ですねん。

 「ぼちぼち行きまひょか!」のフキダシでスタートですねん。はじめ はゆるりと。「涙のキッス」、ええ曲やなあ。ほんで、テンポ上げまっせ! シュラバ☆ラ☆バンバや。「チャコの 海岸物語」はちょっと凝ってお皿まわしまっせ。わての眉毛もピピピ ピ、って動きますで。「C調言葉にだまされて」もなつかしい曲ですな。ええ感じやなあ。ほんでなつかしいところで「いとしのエリー」「勝手にシンドバッ ド」でブレークや! 盛り上げまっせ! 「MISS BRAND NEW DAY」、「エロティカ・セブン」、「フリフリ '65」で ギンギンでっせ!
 渋谷eggmanのお客さん、300人くらいやったそうやけど、ほんまに皆さんサザンはんのファンやねんなあ。わてがかける曲、みんな知ってはるわあ。わてのフキダシもえらいウケてくれはりましてん。わて、ほんまにサイコーな気分でした。あっという間に、20分の持ち時間もすぎていって、ラスト1曲は 「BOHBO No.5」でっせ! 皆はんノリノリや。ほんま、みなさん今日はおおきに! ほなら、アンコールいうわけやないけど、わてがこの夏応援してる、最新シングル「I AM YOUR SINGER」かけておしまいにしまっせ。これはほんまに、泣ける曲やなあ。ほんま、みなさん 今日はおおきに!!

8月22日

 渋谷eggmanの出番は、東京のJ-WAVEいうFM局が作ってくれはったのやけど、わての舞台、J-WAVEはんえらい気に入ってくれはって、「来週、麻布十番のお祭りでDJステージやるけど、太郎くん出ない?」言うてもらいましてん。麻布十番のお祭りいうたら、3日で30万人も人が来はるんやそう な。そんなに大きな舞台、出さしてもろうてええんやろうか、思うて、わて、ドキドキしながら六本木のビルの高いとこの、J-WAVE で打ち合わせしましてん。出番は夜の8時からやそうな。「こないだみたいにやってくれたらいいですよ」いうて、J-WAVE の松尾はん (註・J-WAVE 制作部長)は言うてくれはるのやけど、わて、緊張しまっせ。こないだはサザンのファンばっかりやったけど、今日はち 
がうやろうし・・・
 「じゃあ、そろそろ行きましょうか。第一会議室で会議やっているから、そこ通ってゆきましょう」
 なんで会議室なんやろ?と思うまもなく、わて、「第一会議室」につれてゆかれましてん。ガラス張りのカッコエエ会議室やなあ。さすが東京はハイカラやなあ・・・と思う間もなく、ドア開けたとたん、わて、注目のマトでしてん。20人くらいいてはったのかなあ、きれいな女の子ばっかりでしてんけど、みんな、わてと写真撮る、いうて、わてのとこへどっと来てくれましてん。えらい大勢で記念写真や。わて、ほんまうれしはずかし、なんやくすぐったい気分でしてん。ほんま照れっぱなしですワ・・・
 これでちょっと自信つきましてん。会場は目と鼻の先やけど、わてみたいな派手なもんが歩いとっては目立ってしゃあないから、タクシーで行きましてん。さすが東京のお祭りの日ですな、目と鼻の先やのに、えらい混んで混んで、たいへんや。ほんで、会場もえらい人ごみでごったがえですわ。わて、さあっと走っていったつもりやけど、すぐにばれましてん。次から次へと写真撮りにきはりますねん。J-WAVE のお方々は難儀してはったけど、わて、うれしかったなあ。東京でも、わて、こないに知ってもろうとったんやなあ。

 ほんでいきなり出番やねんけど、舞台にあがったら DJ TAROはんいてはりましてん。わて、 DJの師と仰ぐお方ですねん。ほやから、わて、そんなお方の前で舞台やるなんて気もそぞろで、すっかり調子くるってしまいました。ほんで舞台から見えるお客はんの数もそらえらい数で、わて、脚ガクガクでした。ほんでも、東京のお客さん、ほんまあったかいなあ。わてがちょっととちっても、DJ TARO はんとおんなじ「タロー」コールしてくれはりましてん。東京のお客はん、大好きでっせ! 今日のラストは「I AM YOUR SINGER」や! 実は、大阪ではわて、「SINGER」にひっかけて「I AM YOUR DRUMMERや!」いうてフキダシ出しましてんけど、さすがに東京では、わてが太鼓たたきや、いうことはあんまり知 りはらへんのやないかいなあ、思て、ちょっと遠慮してやめときましてん。
ほんでも、なんとかかんとか、麻布の舞台も終えましてん。汗びっ しょりでしてん。ほんまはDJTARO はんとゆっくりお話したかったのやけど、あんまりおおぜい人が出てはるので、わて、さっさと帰らんとあきませなんでん。DJ TARO はん、えらいご無礼ですんまへんでした。またこんど、ぜひ、DJの極意を教えておくんなはれ。さあ、いよいよ明後日はサザンはんの舞台や。わて、今からドキドキ 
してますねん。

8月24日

 今日はあいにく朝から雨ですねん。わて、かなりの晴れ男のつもりやけど、今回はわての神通力もあかんかったなあ。そない思いながら、わて、いてもたってもいられんで、お昼過ぎに新横浜へゆきましてん。なんぼなんでも6時からの舞台やから、まだ人はいてはらへんやろうと思うてたら、なんのなんの、おおぜい駅から歩いてはりますねん。ほんで、会場の外のグッズ売り場も早うからようけ人 が並んではりますねん。熱心なお方多いのやなあ、さすがサザンはんやなあ、思うて感心してましん。
 そやこうや思うているうちに、3時半の会場や。もう入り口の前に行列できてますがな。まだ舞台まで3時間近くある、いうのに。わて、自分のこと棚へ上げて、ほんま熱心やなあ、思いながら女将さんまってたら、木谷はん(註・木谷美帆、ラジオ・パーソナリティ、「くいだおれ」最終日の有山じゅんじ・上田正樹のライブでMCをつとめた)が来はりましてん。16日の初日も来てはったはずやけど、最後も見たくてわざわざ大阪からきはったのやそうな。さすが、わての知ってるお方々のなかで一番のサザン・ファンだけのことはあるなあ。わてなんて、まだまだですわ・・・
 そない言うてるうちに、女将さんも着いて、人も多なってきたもんやさかい、わて、目立ちすぎるいうて、ちょっと中で控えてることになりましてん。ところが、それというのが、セレブのゲストはんの通り道に座らされたもんやさかい、みなさん、わてと写真撮ってゆきはりますねん。これまたうれしはずし、わて、何しにきたのか、なんやわからんようになりますがな・・・。

 前座はんの吹奏楽団がはじまったところで、そろそろ席に行こうか、思たのやけど、外はまだえらい人やから、待ちなはれ言われて、ほんなら、セレブゲストの席通っていったらどないやろ、わての席近いさかい、言うたら、ここもえらい人だかりで、そんなとこにわてが出て行ったら目立ちすぎて収拾がつかんようになります、言われて、わて、ギリギリまで待って、なんとか最初の曲がはじまるあたりで席につけまして ん。あとは、テレビ見てはったお方ならわかりまっしゃろなあ。そら、えらいお祭りさわぎですわ・・・ わての席、軒の端っこやからちょっと雨がかかるねんけど、合羽着せてもろて、ツルハッピ着て応援や。アリーナのお客さんなんか、みなさんびしょぬれやけど、全然気にしてはらへんわ。
 舞台は球場の端っこで、えらい小さいな、思たら、両側に大きな画面があって、そこに桑田はんやら演奏してはる人が大きく映って、歌の文句(註・「歌詞」の古い言い方)まで出てきますのや。えらサービスやなあ。ほんで、あっちゃこっちゃ絵が出たり、光が出たり、すごいこっちゃ。お芝居か映画みたいで手がこんでるわ。さすがでんなあ。そやけど、球場の反対側にいてはる人はさすがに遠すぎるのんとちがうかいな、思てたら、突然サザンのみなさん、舞台を下りてクルマに乗って、球場の反対側に行きはりましてん。ほなら、ちっちゃな舞台がつくってあって、そこでも何曲かやりはった。わてらの席からは後ろ姿しかみえへなんだけど、サービス行きとどいてるなあ。わて、感動しましてん。お客さん大事にしはるのやなあ。それが、30年続いた人気のヒミツでっせ!
 そやこうやするうちに、あっ、ちゅうまに3時間や。でも、アンコールおますのやろ?なんや、画面に出てきたで。なになに、サプライズの時間やて。合図に合わせて「30周年おめでとう」言うてください。なるほど、へえ。ほんで、人文字もあるんでっか。球場の2階席と3階席いっぱいや。大きいなあ。まず練習、「声を出さずに」? けったいやなあ。お客さん、みな笑うてはるで。さあさあ、サザンはんたちもっぺん出てきはるで。さあ、「30周年おめでとう!」。人文字は、ええと「WE ARE SAS FAMILY」・・・サザンの皆さん、びっくりしてはるわ。なるほど、メンバーのご本人たちは知らんかったんやな。そら、出てきたらいきなり7万人が「30周年おめでとう!」は嬉しやろなあ。あとできいたら、ビクターレコードのお方々も知らんかったのやそうな。粋なことしはるなあ。
 アンコールもえらい盛り上がりようですなあ。なんや、桑田はん客席に水まいてはるがな。あれあれ、また雨が強うなった。桑田はんもびしょびしょですがな。ほやけど、今日はこの雨がよかったんかなあ。サザンの30周年コンサートの千秋楽で、7万人がみんないっしょにびしょ濡れになって、そういうのがまたええんやろな。いやあ、今日はええもん観させてもらいました。桑田はんは3時間歌 いっぱなしや。えらいくたびれまっせ。一日中太鼓叩いてたわても感心ですわ。重労働でっせ。え? 女将さんなんや言うてはる「7万人の前で歌えたら気持ちええやろなあ・・・」やて、女将さんらしいわ。
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