こないだのUSJはんでのお披露目のとき、わて、女将さんにこない 言われましてん。
「あんた、『料理検定』って知ってますか」
「へえ、なんでっしゃろ」
「こんど、辻調理師学校さんがはじめはった、料理の試験ですねんけ ど、あんた、USJはんに丁稚に入る前に、これ受けときなはれ」
「女将さん、わて試験なんて受けたことあらしませんねんけど」
「なんぼなんでも、手ぶらで丁稚入り、いうのは失礼でっせ。なんぞ 免状でも持っていかな、あんた、笑われまっせ」
「わて、たけやき教室の免状ならおまっせ」


こないなわけで、わて、今日の「料理検定」受けることになりまして ん。
そら、わても長年食べ物屋の看板人形やってたのやさかい、こんな ん、軽い、軽い。
とはいうものの、ちょっと心配になってこっそり試験問題集見てみた ら、これがまたけっこう難しおますねん。わての知らんことも、ようけ 書いてありますわ。
いやあ、えらいこっちゃ。そやから、わて、旅先でべんきょうしまし てん。ほんで今日は、準備万端、試験なんてどんとこいや、いう気持ち になって来ましてんけど、いざこうやって試験会場へ来てみたら、やっ ぱりちょっと不安になってきましてん。
試験がはじまるまでまだちょっと間があるさかい、わて、いっしょけ んめい机に向かってさいごの追い込み勉強してましてんけど、なんや、 ようけ読むところがあって、わて、勉強したのやらせんのやら、わかっ たのやらわからんかったのやら、ようわからんようになってしもた。
そない言うてる間に、試験がはじまってしもて、わて、ドキドキでし てん。
まわりに座ってはるみなさんは、えらい調子よう進んではるし、 わて、なんや、なさけない気持ちになってきましてん。
ほんでも、わても男やさかい、しまいまで、ちゃんと答え書きました で。採点して、結果が出るのはひと月以上先や、いうことやけど、受 かっとったらええなあ。
わて、生まれて初めて、「試験がすんだ気分」いうのんと、「合格発 表待つ気分」、いうのんを味わってますねん。ほんま言うたら、あんま り味わいとうもないんやけど・・・