2014年7月アーカイブ

「道頓堀 太郎寄席」、四月卯月の松の会は林家花丸師匠の会でおました。

 

 今日の前座は、初登場で女流の桂鞠輔はんでおます。米朝一門、米輔師匠のお弟子さんでおます。可愛らしい名前でおますが、その名のとおりコロコロした感じでおますな。

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 太郎寄席、毎度前座とはいいながらしっかりした噺家さんが登場いたしますが、鞠輔はんもテンポがよろしおます。お噺は「始末の極意」。ゆっくりしたテンポでおますのやが、おしまいに松の木の高いところへ登らされて、指を離してゆくところなんか、なかなか聴かせまっせ。

 

 二番手は、花丸師匠でおます。今日の一席目は「蔵丁稚」でおます。芝居好きが高じて、お仕置きに蔵へ入れられる質屋さんの丁稚の噺でおます。

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 花丸師匠にとっては他人事やおまへんようで、噺のマクラは宝塚歌劇の話題でおました。

 お馴染みの皆さんにはご承知やと思いますが、花丸師匠と、おなじく「太郎寄席」常連の笑福亭生喬師匠は、タカラヅカの大ファンなんでおます。いやもう大ファンなんてもんやのうて、病膏肓に入るとはこういうことかというほどでおまして、なんでも毎月十回ほどは通いはるのやそうな。ほんまでっしゃろか。ほんで、毎年五月になるとタカラヅカを真似たようなお芝居の会をしはるくらいでおます。

 今日の「蔵丁稚」の丁稚さんも、花丸師匠の芝居好きが乗り移ったような丁稚でおました。というても、落語というものがお芝居ですさかい当たり前なんでおますが。

 

 三番手はゲストの桂ちょうばはんでおました。桂ざこば師匠のお弟子さんでおます。お噺は「おごろもち盗人」。

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 「おごろもち」というのはモグラのことでおます。昔の家は玄関が土間になってましたさかい、そこから穴を掘って戸締りを開けて入り込むちゅうことでおますな。このお噺では、店の主人が夜遅うまで仕事をしておって、泥棒の方が待ちきれんで穴を掘り始めたところを見つかってつかまってしまうという間抜けな噺でおます。

 主人の残業というのが金繰りのことでおまして、どこそこへの支払いを延ばしてもろうて、というようなことで、いちいち時節に合うた名前が出てきて笑わせるのでおます。

 ちょうばはん、なかなか気が利いたお噺で、間と切り替えがよろしおますな。いかにも春の夜ののどかなお噺でおました。

 

 さて、今夜は中入りなしでそのまま大トリでおます。再び花丸師匠でおます。お噺は「厩火事」でおました。

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 「厩火事」というのは、長屋の夫婦者の噺でおます。姉さん女房が、孔子さんの故事にならって飲んだくれの旦那を試す噺でおます。桂ざこば師匠のおなじみのお噺というところから、花丸師匠のおうちでの、奥様とのやりとりというマクラから始まりましてん。

 「そんなアホな」という設定で花丸ワールドを作りあげるのがお得意な師匠でおますが、今回はわりあいフツウな設定の噺でおます。ところが、この姉さん女房のお咲さんというのが端々に言うことがやっぱり花丸ワールドに聞こえるから不思議でおます。なんや、とんでもない変わったヨメはんに見えるのでおました。

 上方落語で「お咲さん」いうたら、たいていは長屋のしっかりしたヨメはんと決まっておるようでおますが、この「お咲さん」はちょっとかわったお咲さんでおまして、愉快でおました。

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