2013年6月アーカイブ

今年のゴールデンウィークは肌寒かった割に、明けてからいっぺんに暑うなりましたな。

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今月の太郎寄席、「藍の会」のほうは桂しん吉はんと桂文鹿はんの二人会でおました。

しん吉はんというたら、上方落語会きっての「鉄ちゃん」な んやそうでおますが、文鹿はんもむかし「鉄ちゃん」をやってはったことがおましたそうで、今回はお二人とも鉄道ネタを一席ずつでおます。

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しん吉はんのは、トワイライトエクスプレスを材料にした噺、文鹿はんのは、紀州へゆくくろしお号でおます。

噺の筋はどっちもどうということはおまへんのやけど、噺のディテイルが、鉄道の旅への愛情を感じさせますねん。

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しん吉はんのもう一席は、いっぺん滅びたちゅう噺なんでおます。

それをお師匠はんの故・吉朝師匠が復刻しはったのやそうな。

しん吉はん曰く、滅びるだけあってしょうもない噺やということでおましたが、そうでもあらしまへなんだ。

そういうのが、うまいやりようがでけてきて、また人気になったりということもあるのが、落語の面白いところでおますな。

 


さて、月末の「松の会」のほうは、林家花丸師匠の会でおます。

ゲストに、一年半ぶりの笑福亭たまはんでおました。

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今回の会で、花丸師匠が「上方落語界でもっとも気の触れた男です」いうて紹介してファンのお客様にえらいウケておりましたのやけど、上手いこと言いはりますな。ほんまに、抜き身の刃物みたいな、どこから何が飛んでくるやらわからんところが「たま・ワールド」の楽しみなのでおます。

 

今回は、落語会が初めてというお客さまも多かったということで、ショート落語のサービスつきで、お噺のほうは新作の「怖い話」の噺でおます。「まんじゅう怖い」なんかの古典を引用してあったりしたので、初めてのお客さまにはちょっとわかりはらへんかったかもしれまへんけど、その本歌取りが意表を突くような絶妙な間でおまして、お馴染みさんには大受けでおました。なんちゅうか、全体には何やとりとめのない噺でおますねんけど、それで笑いの絶えんところが「たま・ワールド」なんでおます。

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さて、花丸師匠の方は、まずは中トリに人情噺の「幸助餅」でおます。これは、いっぺんこの「太郎寄席」でもかけはったことのある噺でおますが、何べん聴いても、絶品でおます。

準主役の「イカヅチ」という関取が二度豹変するのでおますが、そこが見せ所なのでおます。これはもう、どっちがほんまの姿やらわからんほどに豹変するところがすごいのでおまして、なかなかマネでけへんのやないか、同期のお仲間から「多重人格者」と呼ばれておる花丸師匠の面目躍如といったところなのでおます。

こういう芝居がかった噺というのは、ともすれば芝居臭うなって、もひとつ、いうこともあるように思いますのやけど、何ででっしゃろな、花丸師匠のはそういうところがおまへんねン。何や「型」ちゅうもんになっておるからでおまっしゃろか。

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ほんで、大トリは「月宮殿 星の都」という珍しいお噺でおます。

これはなんでも林家一門のご先祖さんが作りはったという古典でおますのやが、演じ手によってどうにでも変えられるというところ、「地獄八景」に通じる噺なんやそうでおます。

それにしても、ウナギに連れられてカミナリさんの世界へ行くやなんて荒唐無稽なお噺、これまた「花丸ワールド」にぴったりでおました。

 

今月の「松の会」は、繁昌亭の落語教室の生徒さんもようけお越しで、お若いお客さまも多かったようでおますが、いつもお越しのお客さま同様に楽しんでお帰りいただいたようでおました。

 

6月の「太郎寄席」は、11日(火)に桂紅雀はんと笑福亭由瓶はんの二人会、25日(火)の「松の会」は桂文華師匠の会でおます。

最近の「太郎寄席」、ちょっとノッてきておりますねん。

ぜひ、一度お運びのほどを。

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