佐渡旅行 前篇

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 レルヒはんのお招きで、佐渡島へ行ってまいりましてん。

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 新潟港でレルヒはんと1年ぶりの再会でおます。うしろに、「祝・放鳥トキのヒナ誕生」いうて横断幕がおますな。おめでとうさんでおます。去年、白根の大凧祭りに呼んでもろうたのも、ちょうど去年の今日でおました。去年はええお天気やったけど、今日はあいにくの雨もよいでおます。

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 さっそく佐渡汽船のジェットフォイルに乗せてもろうて、佐渡へ渡りますねん。船の旅は久しぶりでおますなあ。レルヒはんも、ちゃんと船に乗れますねんな。
 新潟から両津までは、フェリーで2時間、ジェットフォイルで1時間ということでおます。ジェットフォイルいうのは、要するに水中翼船のことでおますな。なんでも日本で最初のジェットフォイルの定期便が、この佐渡と両津の路線なんやそうでおますな。佐渡は先進的でおますな。今日は海もおだやかで、快適な旅でおました。

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 両津港に着いたら、ほれ、カンゾウ祭りのポスターが貼っておまっしゃろ。わてもこの日に合わせて呼んでもろうたのでおます。

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 改札口の上には「祝・世界農業遺産登録」いうて、旗がおますな。佐渡はお祝い続きでおます。そやけど、トキの赤ちゃんも世界農業遺産も関係ないことやおまへんねん。世界農業遺産になるような農業やってはるさかい、トキも復活しはったんやと、わてはこない理解しておりますねん。そやさかい、わて、いっぺん佐渡島いうところを見てみたいと思うておりましてん。

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 改札の外に、なんやけったいなゆるキャラがいてはると思うたら、ブリでおますか。ブリカツくん、いうそうでおます。
 佐渡はブリがよう獲れるということでほんで、新しいご当地グルメのキャラクターやそうでおます。

 さっそく、レルヒはんとブリカツくんと、カンゾウ祭りへ・・・。その前にお昼ご飯でおました。朝早い飛行機やったさかい、おなかぺこぺこでおます。

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 今日のスペシャルなお昼ご飯は、マグロづくしの丼でおます。日本海は今の季節だけマグロが獲れますのや。関西でも、境港なんかによう揚がるのでおます。そないに大きなマグロやないのやけど、なんといっても天然マグロやさかい、これは美味しおまっせぇ。

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 カンゾウ祭りの会場は、両津から自動車で小一時間ほどのところでおました。島の北のはじっこの、大野亀というところ。亀の背中みたいな大きな岩のある景勝地で有名なそうでおますな。ここに、カンゾウがようけ生えておって、今が旬なんやそうでおます。こんだけ自然のカンゾウが生えておるところというのは、なかなかないそうでおます。一面の黄色いお花畑でおました。いつの間にやらお天気もようなって、最高にキレイな景色でおましてん。これからもっと花が増えるのやそうな。えらいもんでおます。

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 その旬の季節にお祭りがあって、佐渡おけさやら、鬼太鼓(おんでこ)やらが観られるのでおます。


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 カンゾウ祭りから島の西海岸をたどって、また自動車で1時間ほど走ったら、佐渡金山跡に着きましてん。
 長い長い坑道でおますなあ。ひんやりして、冷蔵庫みたいでおました。からくり人形がようけあって、昔の金山の仕事がようわかるようになっておりますねん。ようでけたお人形でおまして、わて、ちょっと親近感がおましてん。展示室には金山の立体模型やら、掘る道具やらがようけ並べてあって、たいした見応えでおました。

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 そのそばには明治時代にでけた「選鉱場」の跡というのがおまして、これがまた、大きな施設なんでおますな。ここへ鉱石の屑をどさっと放り込んで、金をより分けるそうでおます。

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 今日のおしまいは、文弥人形(ぶんやにんぎょう)でおます。佐渡に伝わる浄瑠璃が人形芝居になったのやそうでおます。
 大阪の文楽と違うて一人で遣う人形でおますけど、頭(かしら)の仕掛けはよう似てるし、人形芝居の古い形を引いておるのでおまっしゃろな。わてのご先祖さんでおますやろか。動きの型もきちっとできておるし、浄瑠璃も渋いええノドで達者に語ってはりますねん。浄瑠璃の言葉も、文楽によう似ております。これは、ええもん見せてもらいましたなあ。

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 ほんでから、また自動車に乗せてもろうて、今晩は島の南の端の小木(おぎ)にお泊りでおます。小木の「花の木」いうたら、地元では有名な食事処やそうでおますな。
 晩御飯には、ブリやら鯛やら蛸やら、地物の魚のええのをよばれましてん。紅ずわいは山陰ではちょうど漁期が終わったとこやけど、佐渡ではこれからがシーズンなのやそうな。それは立派な、美味しいカニをいただきましてん。あとはここの女将さん特製の、椿油を使ったお料理がいっぱい。なかなか余所では食べられへん、えらい工夫でおましてん。美味しおました。椿油いうたら女子衆(おなごし)はんの頭に塗るもんやとばっかり思っておりましてんけど、ええ椿油は食べたら美味しいのでおますな。新しいハッケンでおました。おしまいにでっかいメバルの煮付けまで出てきて、わて、おなかいっぱいでおます。といいながら、お米が美味しいもんやさかい、お漬物ンにご飯も美味しおました。

 今日は盛りだくさんの一日でおました。