くいだおれ太郎の「道頓堀 太郎寄席」

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太郎寄席(文三).JPG

昭和の昔、上方落語の「四天王」いうて言われておりましてん。人間国宝の桂米朝師匠と、桂春團治師匠はまだご活躍ですが、桂文枝師匠と笑福亭松鶴師匠はもう鬼籍に入らはりました。この「四天王」いうて言われておった時代が上方落語の全盛時代でおましてんな。その前にも、明治の「四天王」の時代がおましたそうな。

今、また落語がブームなのやそうな。東京がとくににぎやかなそうやけど、上方も研究熱心な中堅・若手がようけ出てきてはりますのや。いつか、また新しい「四天王」いうて言われるような名人が競いはるようになったら、上方落語もまたにぎやかになるこっちゃなあと思いますねん。

ほんで、わて、上方落語協会をお訪ねしましてな、「道頓堀から、いつか次の『四天王』が出るようなことになったらええなあ、と思うてますねん。『四天王の寄席』やりとうおますねん」言うたら、「あんた、そんな『四天王の寄席』なんて行儀の悪い。そやけど、将来そないいうて呼ばれることを目指して研鑽を積むというのは、ええことや。あんたが席亭やるのやったら応援したげるさかい、よそでできんような、実験的なこともどんどんやりなはれ」いうて、言わはりましてん。

そやさかい、ただ、落語会やるというのも芸がないことでおますな。

まずは、中堅若手の噺家さんが、新しいネタを掘り起こしたりして発表できる場にしたいなと思うておりますねん。やっぱり、大きな演芸場やと、とにかく笑わせなあかん、いうことが先に立ちますさかいな。そうやない、勉強会の場になればええなと思いますねん。

もうひとつは、道頓堀いうところは芝居の本場でおます。わて、落語は「お笑い」とはちょっと違うようにおもいますねん。そら、落語で笑えんかったら意味がおまへんけど、わて、落語は風情を楽しむところもエエもんやと思いますねん。

そやさかい、ただ笑わすいうことばっかりを目的にするのやのうて、「一人芝居」としての芸を磨いてもらえるような、そんな場にしたいと思うておりますねん。

わてがいっしょに仕事さしてもろうたご縁で、桂文三はんはじめ、中堅の噺家はんにお声かけたら、面白い、やりまひょ、いうてくれはりまして、センエツながら「くいだおれ太郎の『道頓堀 太郎寄席』」開催の運びとなりましてん。毎月いっぺんずつ、やってゆきたいと思うておりますねん。

というわけで、今週の金曜日からスタートしますねん。

最初の月は、桂文三はんの「文三三席」として、一日に落語3席ずつ、3日で9席やっていたきますねん。なかなかの力技でおます。

どうぞ、応援のほど、よろしゅうおたのもうしますねん。ぜひ、見に来ていただきとうおますねん。