第16回 わが心の大阪メロディー 3行版 黒.jpg
12月の13日火曜日、今年もNHKの「わが心の大阪メロディー」にシュツエンさせていただくことになりましてん。
この番組は「関西の紅白歌合戦」とも呼ばれておりますそうです。NHK大阪放送局のNHKホールから全国放送なのでおますが、毎年えらい熱気で盛り上がっているのでおます。
去年はえらいことでおました。道頓堀川のグリコはんのネオン看板の前が、アルゼンチンのサッカー・サポーターに占領されてしまったのでおました。わて、ほんまはネオン看板の前で嘉門達夫さんと一緒に登場するはずやったのでおますが、アルゼンチンの人たちが何百人何千人と集まってえんえんと歌を歌うてはりますので、場所を変えて放送したということがおました。テレビには映らんかったと思いますけど、えらいことやったのでおます。

今年はわてはクイズにも登場しますねん。キダ・タローせんせいと共同の企画もおます。
ほんで、今年はキダせんせいの「生誕85周年」ということで、せんせいの作品の「総選挙」というのがおますねんな。
みなさん、投票してみておくなはれ!

サワラ.jpg今年もやっぱり
美味しおましてん
明石からサワラが届きましてん。
サワラいう魚は鮮度の落ちるのが早いさかい、なかなか都会では新鮮なものがおまへんねん。淡路島とか、漁場に近いところやとお刺身でも食べられるのでおますが、大阪では難しおますな。

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ただ、明石浦のだけはその朝獲れたのやさかい、明石から送ってもろうたらお刺身でもいけますねん。お刺身もおいしいけど、握り寿司としゃぶしゃぶが美味しおまっせ。いや、ほんまに美味しおました。
初めの日はしゃぶしゃぶと握り寿司で、次の日は酒蒸しで、ほんであとは西京漬にしますねん。
サワラは岡山がよろしいそうですなぁ。いっぺん、行ってみとうおますな・・・
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3年ほど前に、お狸さまを道頓堀へお迎えしました。それからずっと、「中座くいだおれビル」でわての隣にいてはります。

このお狸さまの故郷、淡路島の洲本で「全国たぬきサミット」という催しがおましてな。狸の民話を研究してはる「日本たぬき学会」の大会でおます。
今年は、洲本にあるお狸さまの祠、あの、道頓堀の「中の芝居」、つまり中座で犬にみつかって殺されてしもうたという「芝右衛門狸」さんの祠が新しゅう、きれいになったということで、それに合わせての開催ということでおます。

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祠は28年前に藤山寛美さんが三熊山の上に建てはったもので、今回はお孫さんの藤山扇治郎はんがおこしになりました。洲本八幡神社の宮司さんのお祓いで、道頓堀のお狸さんは三番叟を奉納しにお里帰りしはりましてん。

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うちのお狸さんは全国でも珍しい狸の木偶(でく)人形やし、造りも衣装も立派でおまっせ。会場にいてはった関係者のみなさんもえらい感銘を受けてくれたようでおます。徳島の青年座という座の人形遣いさんも上手に遣ってくれはりましてん。

「サミット」の方は、そのあと洲本の商店街へ場所を移して、イベント会場でもういっぺん三番叟を舞うたり、扇治郎さんの「道頓堀のお狸さま」の朗読があったり、おしまいは「狸のパレード」でおました。
洲本という街は小さい街でおますが、昔からの交通の要衝だっただけあって、今でも雅(みやび)が残っておりますなあ。
秋晴れにめぐまれまして、ええ一日でおました。
ブルースフェス1.jpg大阪の心(ソウル)
なにわブルース
9月の連休のことでおますが、近所の「なんばHatch」で「なにわブルースフェスティバル」がおました。
浪速区の玉置区長が「街おこしに」と発案したイベントでおまして、おなじみの有山じゅんじさんや清水興さんが中心になって実現したのでおます。有山さんはもちろん、上田正樹さん、内田勘太郎さん、木村充揮さん、金子マリさん、香西かおりさんというベテランのお方々が出演しはったのですが、東京からは「RCサクセション」の仲井戸麗市さん、ニューオーリンズからは山岸潤史さんもお越しになってえらい盛り上がりましてん。
中堅では大西ユカリさん、ザ・たこさん。沖縄からは初日のトリにBEGIN、二日目は下地イサムさんと新良幸人(あらゆきと)さんのSAKISHIMA meetingが登場しはったのでおます。それはそれは、えらいことでおました。
若手も、韻シスト、OSAKA ROOTS feat. いときん、四人トリオ、大久保初夏、ほんでまだ十代の山岸竜之介さんと、会場のお客さんも初めて見るアーティストはんが多かったと思いますが、びっくりするような演奏が続きましてん。
有山さんたちの「レジェンド」は盛り上がって当然かもしれまへんけれど、初めて見てもらう若手や中堅の演奏でも盛り上がったのがよろしおましたなァ。
2日ありましたのやけど、両日とも完売、立ち見も出るほどの大盛況でおました。夕方の5時に始まって、終わったのが9時すぎ、10時前、という長い長いイベントになりましてん。

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ほんで、わても2日目のおしまいに出演させてもらいましてん。いつもの、有山さんと上田さんと一緒でおまっせ。楽しおました。おおきに。
わてが太鼓たたいてる、道頓堀の中座くいだおれビルで、この夏、おばけ屋敷やっておりますねん。
なんや子供向けの企画か、思うたらあきまへんで。
作家のセンセが作りはったおばけ屋敷で、ようできておりますねん。
細かいところまで丁寧につくってあって、明るいところで見たらほんまにきれいでおました。
怖がりのひとは、入ったらあきまへん。
夜中にお便所いかれしまへんで。

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わての横に立ってはるのが、作家のセンセでおます。
大メロ 1.jpg

去年に続きまして、今年もNHK「わが心の大阪メロディー」にシュツエンさせてもろうてましてん。

大メロ 2.jpgチャラリ〜
道頓堀から中継〜♪

今年は「道頓堀開削400周年」ということで、道頓堀からの中継でおました。おなじみ、嘉門達夫はんとご一緒おましてん。わて、光栄でおまっせ。今回のわての吹き替えは桂よね吉はんでおました。


この夜の道頓堀は実は大騒ぎになっておりましてな。

アルゼンチン人たち 1.jpg

アルゼンチン人たち 2.jpg

わてらのおったちょっと先で、アルゼンチンのサッカーチームのサポーターの皆さんが道頓堀をセンキョしておりましてん。えらい騒ぎでおました。まわりの皆さん、大丈夫やったのでおまっしゃろか・・・
今日は、たいへんに悲しいニュースがおました。
浪曲師の国本武春はんがお亡くなりになったのでおます。

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今から5年ほど前でおますが、わて、国本はんと、大阪のベーシストの清水興はんと一緒にお仕事さしてもらいましてん。
国本はんは浪曲だけやのうて、ブルーグラスやら「ロック浪曲」やらもやってはりましてな。
ほんで、中座くいだおれビルの地下におます「道頓堀Zaza」から、国本はんの音楽をもっと世に出したいのやけど何ぞええアイデアおまへんやろかと言われて、清水はんに相談してこないな「三味線ファンク」が出来上がったのでおました。

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そら、えらいリズム感でおました。国本はんの三味線のリズム感いうたら最高でおましてな、そこへまたリズムの大将の清水はんでおまっしゃろ。グルーヴ、いうんですかな、踊りとなるようなえらいパワーの音楽なんでおました。三味線とベースと、弦があわせて7本やさかい、「七味線ブラザーズ」いうて名前もつけましてん。

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なんべんか演奏会やりましてな、有山じゅんじはんが参加しはった回はえらいもんでおました。お二人でもリズムがええのに、そこへリズムの天才の有山はんでおまっしゃろ。もう、なんやありがたーい仏はんが三人座って弾いてはるような感じでおました。

さあ、これからどないして録音しまひょか、というときに、国本はん身体をこわしはりましてな。この年は特に芸歴30周年でお忙しかったのでおますけど、身体の悪いところもおましたのやろな。
1年ほどお休みしはって、ぼちぼち復帰してきはって、そろそろまた「七味線ブラザーズ」再開しよか、というときでおました。

国本 4.jpg

浪曲ファンにとってはもちろんでおますやろけど、音楽ファンにとっても、ほんまに大事な宝物を失うてしもうたのでおます。
もっと一緒にお仕事しとおました。
ほんまに残念で、悲しいことでおます。



この秋口はサワラでおます。

サワラいうたら、魚偏に「春」と書くのでおますけど、旬は秋から冬なのでおます。春の産卵の季節にようけ岸へ寄ってくるから「鰆」なのでおまっしゃろか。


鰆.jpgどないしよかというくらい
美味しおましてん

サワラは関西と瀬戸内で人気の魚でおまして、サワラの味噌漬け、西京漬けいうたら京都はもちろん、大阪でも人気でおますな。

そやけど、サワラは鮮度が落ちやすい魚でおます。サバみたいなものでおますな。大きゅうなる魚で、1メートル近いのもおるようですが、大きいと身が割れやすいこともあって、関西ではあんまり出回らんようでおます。

サワラの小さいの、サバくらいの大きさのを関西では「サゴシ」というて人気なのでおます。お正月のおせち料理にも、サゴシのきずし、酢で締めたもんでおますが、これは定番でおます。おせちでのうても、サゴシのきずしは関西では人気の料理でおますな。サバよりあっさりしておりますねん。

 

そやけど、なかなかサワラのお刺身というのはおまへんねん。

淡路島の、漁場に近いところではわてもタタキでよばれたことがおますねんけど、鮮度が落ちやすいよって、関西の都会ではなかなかおまへんねん。岡山ではサワラのちらしずしが名物なそうやけど、そのくらいでおまっしゃろか。

 

そのサワラのお刺身をよばれましてん。

またまた明石浦から届いたもんでおます。

3キロくらいの、よう肥えたええサワラでおましてん。

皮目をちょっと炙るのがおすすめやというので、皮目をちょっと炙って、薄造りにして、そのままお造りと、握りずしでよばれました。

ほっぺたが落ちるかと思いましてん。よう脂ものって、それ以上に魚の味が美味しおました。とろけるような味わいなのやけど、脂くさいことはおまへんねん。また、酢飯とよう合いますねん。

 

もっとびっくりしたのは、しゃぶしゃぶでおました。

お刺身よりもっと薄うに切ってもろうて、さっと色が変わるくらいに湯どおしして、おろしポン酢でよばれましてん。

びっくりしましてん。なんぼでもよばれてしまいますねん。お刺身よりも、もっととろけるようでおまして、魚のおいしい味が口の中に残るようでおます。わて、夢中になってよばれておりましてん。

新鮮なサワラいうもんがこんなに美味しいもんやとは、わても不勉強でおました。

 

ほんで、残りはちゃんと西京漬けにして、あとで焼いてよばれましてん。

これも、どないしよかというくらい美味しおましてん。

 

明石のお魚はどれもえらい高いそうやけど、サワラはその中では手頃なのやそうでおます。旬にはいったばかりで、11月くらいが一番良いのやそうでおます。もういっぺんよばれとうおますな。明石の11月いうたら、鯛も一番良い季節やそうでおます。わて、今年の11月はちょっと忙しおます。


ヒゲ.jpg

今日はこんなのがくっついてきておりますねん・・・

たまにはこんなのもよろしおまっしゃろか・・・



明石浦からメイタが届きましてん。

 

メイタガレイ、いうたらふつうは手のひらよりちょっと大きいくらいで、煮付けや唐揚げにして食べると美味しい、いうことになっているようでおますな。ほんで、だいたい冬のお魚やと。

ところが、瀬戸内ではメイタガレイを夏に、お刺身でよばれますねん。 
お寿司屋さんではカレイいうたらホシガレイとかイシガレイとかいうようでおますけど、そないな大きいカレイやおまへんねんけど、メイタも夏が美味しおますねん。

メイタ.jpg見てるだけで
ごっつぅたまらんわ
小さい、いうても、明石のメイタは大きいのがおますねんな。
わてとこに届いたのも400グラムくらい、昔でいうたら百匁、いうことになりますかな。ふつうお店で見かけるメイタは100グラムくらいとか、200グラムいうたらかなりの大物やさかい、この明石のはそうとう大きなもんでおます。

メイタは、透明な白身を薄造りにしてよばれるのが美味しおますねん。
白身のお魚は、1日くらいおいてからよばれるのが美味しいのがふつうでおます。あまり活きがええもんは、まだ味がのうて、なんや水臭いことが多いようでおます。

 

そやけど、この明石のメイタはそないなことせんでも美味しおましてん。お昼に浜で締めてもろて、血抜きもちゃんとしてもろうたからでおまっしゃろか、いや、それやったらなおさら鮮度はええはずやから、ふつうやったらまだ味がせんかってもおかしないのでおますのやけどな。

 

そやけど、これは美味しおましてん。
薄造りに造ってもろうて、ポン酢しょうゆに七味をちょっと振りましてな。 
なんとまあ。
ほんのちょっと、白身の甘みがおましてな、ほんでなんちゅうかコクがあるというか旨みに厚みがあるというか、とにかく箸が止まらん、お酒もご飯も進む、という美味しさでおました。

  

一匹はそないしてその日のうちによばれまして、もう一匹は1日寝かして、またよばれました。
これは、もうもちろん美味しいのでおます。
昨日のとは別の魚みたいでおます。味が全然違うて、もっとゆったりした味わいなのでおました。
またお酒とご飯とお箸が止まりませなんだ。

 

どっちが美味しかったか、と言われたら、困りますなあ。
どっちも、としか言いようがおまへん。
ええもん、よばれました。
幸せな晩御飯でおました。